オーティコン補聴器が新スタイルの「オーティコン ジール」を発表、利便性向上を目指す

デマントの旗艦ブランドであるオーティコン補聴器は、補聴器の新しいスタイルカテゴリー「NXT(ネクスト)」において、目立ちにくく、さまざまな機能を搭載したAll in Ear(オールインイヤー)のプレミアム補聴器「Oticon Zeal™(オーティコン ジール)」を、3月24日(火)より全国のオーティコン取扱い補聴器専門店、眼鏡店、百貨店で発売すると発表した。

「オーティコン ジール」の主な特長とユーザーメリット
【特長】
オールインイヤーのスマートデザインは、取り外しのスムーズさとともに、デザイン性も追求されている。高度な先進AIサウンド処理が採用されており、オーティコン独自の「ブレインヒアリング」アプローチに基づいて、音の意味を脳が楽に理解できるように設計されている。新しいスタイル設計により、耳あな型でありながら、販売店での調整後に即日使用が可能であり、3人中2人が標準ドームで快適なフィット感を得られることが確認されている。さらに、終日使用できるタフなバッテリー設計に加え、次世代ワイヤレス通信Auracast™にも対応している。
【ユーザーメリット】
目立たない設計により、装用経験が向上する。音環境の変化に即応し、不要なノイズを瞬時に制御することで、会話をより明瞭に捉えやすくし、日常生活を楽しむことができる。新発想の耳あな型により、販売店での調整後にすぐに使用できる。1日1回の充電で終日使用が可能で、充電切れの心配が少ない設計となっている。小さい耳あな型でありながら、デジタル機器と接続でき、オンライン会議や通話も快適に使用できる。Auracast™によって、音声共有の利便性が高まり、公共の場での案内放送や劇場での音声聴取もサポートされることが期待されている。
[1] イヤピースに「ドーム」を使用する場合
[2] Rumley & Ducatte (2025). Clinical flow and fitting of Oticon Zeal. Oticon Optimal Fitting Paper

■ 開発背景にあった課題
オーティコン補聴器は、「ブレインヒアリング」の考え方に基づき、脳が自然に音を処理できるように高度なAIを駆使した補聴器を開発している。しかし、補聴器装用率が約50%の欧米諸国においても、多くの人々が補聴器を装用していない現実がある。調査によると、難聴を抱える多くの人々が、感情的・行動的な理由から補聴器の使用をためらっていることが明らかになっている。社会的偏見や、補聴器が目立つこと、操作が複雑に見えることが主な障壁とされている。
先進のカプセル化技術で、オールインイヤーを実現
このニーズに応えるため、オーティコンは先進のカプセル化技術を採用し、オールインイヤーのプレミアム補聴器を実現した。この技術は、医療機器で使われてきた製造方法であり、部品スペースの最適化と耐久性の向上を達成している。Bluetooth®通信によるコネクティビティが可能となり、ユーザーが求める先進技術を耳に収めることができる新しい耳あな型補聴器が誕生した。
国内での調査結果
国内における補聴器に対するイメージのギャップや難聴の実態を把握するため、20~79歳の健聴者・難聴者あわせて800名を対象にインターネット調査を実施した。補聴器の使用は他人から見て分かると思うかの質問に対し、69.5%が「分かる」と回答したが、最新モデルの補聴器を装用した写真を見せると84.0%が「目立たない」と回答し、先入観と実態の間に大きなギャップがあることが明らかになった。

補聴器を選ぶ際に「周りの人に気づかれにくいこと」が重要かを尋ねたところ、50.0%が「重要」と回答した。見た目への抵抗感が装用をためらわせる一因であることがうかがえる。

すべての機能を備えた補聴器に対し、79.1%が「魅力的」と回答した。今回発売される「オーティコン ジール」は、これらの条件をすべて備えた補聴器である。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年2月27日(金)~2026年3月2日(月)
調査対象:20~79歳の男女800名(健聴者600名および難聴者200名)
地域:全国
有効回答:800名
※一部の質問は、補聴器非装用者の708名に実施しています。
※各選択肢の数値は小数点第二位を四捨五入して表示しているため、合算値と合計が一致しない場合があります。
オーティコン補聴器 プレジデント、齋藤 徹のコメント
日本では超高齢化が進む中、難聴は多くの人々が直面する健康課題であるとされている。補聴器の必要性が理解されつつある一方で、装用率は依然として低く、社会的イメージが影響していると考えられている。オーティコン補聴器は、単に“聞こえを補う”だけでなく、社会参加や生活の質が制限されない社会の実現を目指してきた。今回発表された「オーティコン ジール」は、こうした社会課題に向き合う製品であり、補聴器に関心があった方々に新しい選択肢を提供することを目指している。
製品シリーズ:<ジール>

製品名:Oticon Zeal1(オーティコン ジール)
価格:オープン価格 (補聴器本体は非課税)
スタイル / 適合範囲:耳あな型︓ nxt CIC R 軽▶高75まで
カラー:マット・ブラック
認証日:2025年11月26日(水)
医療機器認証番号:シリウス 耳あな型 307AIBZX00004000
発売日:2026年3月24日(火)受注開始
「Oticon Zeal(オーティコン ジール)製品ページ
https://www.oticon.co.jp/products/hearing-aids/family/zeal
オーティコン補聴器について
オーティコンは、1904年にデンマークで創設された補聴器業界のパイオニアである。企業理念として「Life-changing technology」を掲げ、難聴による制限のない世界の実現を目指している。オーティコンは補聴器業界で唯一、聞こえと脳に関する基礎研究所を有し、先進的で革新的な補聴器テクノロジーを生み出している。オーティコン製品の特長は、「BrainHearing」というアプローチに基づいており、世界100ヵ国以上で使用されている。
デマントグループについて
デマントは、1904年にデンマークで補聴器の輸入商から始まり、現在は聴覚ケア、補聴器、診断機器などの分野で革新的な技術を提供している。デンマークに本社を置く当グループは、世界中で26,000人以上の従業員と共に、130カ国でビジネスを展開している。デマントA/Sの過半数の株式は慈善財団に保有されており、NASDAQコペンハーゲン証券取引所に上場している。
▼オーティコン補聴器ホームページ
https://www.oticon.co.jp/
編集部がこの取り組みに注目した理由
「オーティコン ジール」の発表において注目した点は、補聴器を使わない理由に対する具体的なアプローチが示されていることである。補聴器は、難聴に対する有効な手段であるにもかかわらず、「目立つ」や「操作が難しそう」といったイメージが装用のハードルとなっている。調査でも先入観と実態のギャップが示されており、本製品は高機能をコンパクトに収め、見た目と機能性の両立が図られている。AIによる音処理や即日使用可能な設計など、現実的な選択肢が提示されている点も印象的である。補聴器は医療機器であり、適切な調整や使用が前提となるが、見た目や使いやすさから選択肢を広げる取り組みは意義がある。高齢化が進む日本において、「聞こえ」の問題は社会全体に関わるテーマであり、今回の取り組みは今後の普及のあり方を考えるうえで注目される。
読者にとっての3つのポイント
「目立つ」というイメージの見直し
補聴器に対する先入観と実際の製品との間にギャップがあることが明らかになった。見た目のハードルが下がることで、装用への心理的な抵抗も軽減される可能性がある。
初めてでも使いやすい設計
即日使用可能な仕様やAIによる音の自動調整など、使い始めの負担を軽減する工夫が特徴である。これまで検討段階で止まっていた人にとっても、現実的な選択肢となる可能性がある。
補聴器をより身近に感じるきっかけ
小型化やデザイン性、利便性の向上により、従来のイメージを見直す動きが進んでいる。医療機器としての役割を前提としつつも、より前向きに取り入れるきっかけとなる点がポイントである。

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